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朝日新聞社に適切な医療報道を求めます

 

  医療報道を考える臨床医の会

  http://iryohodo.umin.jp/

   発起人代表 帝京大学ちば総合医療センター 小松恒彦

 

 私たちは、全国の病院・診療所に勤務し、患者さんと共に、日々臨床現場で診療を行っている医師です。朝日新聞社のがんワクチン報道に対し抗議し、当該記事の訂正・謝罪、同社のガバナンス(組織統治)体制の再構築を求め、署名募集を行います。

 

 去る20101015日、朝日新聞朝刊1面に『「患者が出血」伝えず 臨床試験中のがん治療ワクチン 東大医科研、提供先に』と題する記事が掲載されました。記事には医学的誤り・事実誤認が多数含まれ、患者視点に欠けた医療不信を煽るものでした。記事報道を受け、当該臨床研究のみならず、他のがん臨床研究の停止という事態も生じました。

 

 1020日には、患者会41団体が「がん臨床研究の適切な推進に関する声明文」を発表しました。声明は「臨床研究による有害事象などの報道について、一般国民に誤解を与えず、事実を分かりやすく伝える報道を行う」ことを求めるものでした。しかし1021日の朝日新聞朝刊は、『がんワクチン臨床試験問題 患者団体「研究の適正化を」』と、患者会で問題とされたのが、報道ではなく臨床研究であるかのように重ねて歪曲を行いました。

 

 1022日以降、医科学研究所清木元治所長、2学会(日本癌学会・日本がん免疫学会)、オンコセラピー・サイエンス社、そして日本医学会高久史麿会長から朝日新聞報道に対する抗議声明が出されました。抗議では、記事に事実誤認および捏造の疑いがあることが指摘されています。読売・毎日・日経・週刊現代の各紙誌がこの声明を報じましたが、朝日新聞は1023日記事で同社広報部の「記事は確かな取材に基づくものです」とのコメントを記し、当該記事について真摯に検証する姿勢を見せておりません。

 

 以上の経過から、朝日新聞社は、信頼される言論報道機関としてのガバナンスに欠けていると判断せざるを得ません。

 

 私たちは、朝日新聞社に対して適切な医療報道を求め、以下の提言を行います。賛同いただける皆様からの署名も募集いたします。署名は、朝日新聞社の社長及び『報道と人権委員会』(社内第三者機関)に提出いたします。

 

       記

 

(1) 東大医科研がんペプチドワクチン記事の訂正・謝罪を行うこと

(2) 同記事の取材過程の検証を行い、再発防止策を立て、公表すること

(3) 今後、がん診療・研究など医療に関しては事実を分かりやすく冷静に伝えること

 

                   以上     

 

発起人一覧 (順不同)

 小松恒彦 帝京大学ちば総合医療センター 教授 (代表)

 成子 浩 成子クリニック 院長

 矢野秀朗 国立国際医療センター 医師

 濱木珠恵 都立墨東病院内科 科長

 満岡 渉 満岡内科 院長

 神津 仁 神津内科クリニック 院長

 山野嘉久 聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター 教授

 岩田健太郎 神戸大学医学部附属病院 教授

 中村利仁 北海道大学大学院医学研究科 助教

 比留間 潔 比留間医院 院長

 谷岡芳人 大村市民病院 院長

 平岡 諦 健保連大阪中央病院 顧問

 竜 崇正 千葉県立がんセンター 前センター長

 森下竜一 大阪大学大学院医学系研究科 教授

 小鷹昌明 獨協医科大学神経内科 教授

 小原まみ子 亀田総合病院腎内分泌内科 部長

 中島利博 東京医科大学医学総合研究所 教授

 大森敏秀 大森胃腸科 院長

 鈴木博之 鈴木内科医院 院長

 吉永治彦 吉永医院 院長

 新家 眞 公立学校共済組合関東中央病院 院長

 和田豊郁 久留米大学病院情報部 部長

 千葉敏雄 国立成育医療研究センター 副センター長

 高見沢重隆 たかみざわ医院 院長

 長谷川 修 横浜市立大学医学部

 鈴木 真 亀田総合病院 部長

 加藤宣康 亀田総合病院 副院長

 黒川 衛 全国医師連盟 代表

 鈴木ゆめ 横浜市立大学付属病院 教授

 佐藤祐二 筑波記念病院血液内科 部長

 一色雄裕 筑波記念病院血液内科 医員

 田中浩明 大阪市立大学腫瘍外科 講師

 鈴木伸明 山口大学医学部消化器・腫瘍外科 助教

 杉浦史哲 近畿大学医学部外科 助教

 副島秀久 恩師財団済生会熊本病院 院長

 

署名活動に賛同いただける皆様からのご署名は、下記のサイトからお願い申し上げます。

http://iryohodo.umin.jp/