どこまでも散歩道~志治美世子ウェブサイト

誰が産めなくさせているのか?

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■消費税、少子化対策にも...政府が投入検討
(読売新聞 - 02月05日 10:33)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1493333&media_id=20

社会が生きづらいから、自分だけで精一杯だから、幸せな子育てが望めないから、産めないんじゃないか。

自殺者3万人だって、摂食障害や薬物依存だって、ワーキングプアだって、みんな根っこは同じでしょう?

いくら補助金もらったって、子どもなんか産めるわけない。
大人が幸せじゃないのに、子どもを幸せになんかしてやれない。

人間をもの扱いする、心と心をごく自然に、尋常につなげる素直な生活が、どうして、いつの間にか私たちには許されなくなってしまったのか?

自分に忠実に、嘘をつかずに生きていこうとする人間ほど、苦しまなくてはならない社会になってしまったのか。

傷つけ、踏みにじることに無自覚な人間が大手を振り、声だかに正義を主張し、人をなじる。

それができない人間は、「弱い」「自己責任」と切って捨てられる。

愛情豊かで優しい人間ほど傷付いていくこの社会の仕組みに、親になるべき人間が生きていかれない。

モンスターをはびこらせているのは、社会そのものじゃないか。
モンスターはむしろ、社会に適応した、人間の進化のスタイルだと私には思えてならない。

生きていて、幸せ。それが実感できるなら、誰だって子どもを産みたい。

自殺願望が地下深く、根っこのようにはびこっているこの世の中で、誰が子どもを産みたい、と思えるのだろうか。

勉強して、大学出て、企業に勤められればまだマシ。そこから一歩でも外れれば、格差社会の谷間に真っ逆さま。

私の娘の友だちでも、先の見えないアルバイトの掛け持ちで、なんとか生活している子もいる。
派遣で寮に缶詰にされている子もいる。

優しい子ほど、損をする。
足並みをそろえられない正直さが、仇になる。

それが補助金で、どうにかなるとでも、いったい誰が考えているのだろうか?