どこまでも散歩道~志治美世子ウェブサイト

さて、日本はどうする?

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米国6州目の同性結婚合法化にセレブたちが喜びのツイート!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1651352&media_id=100

同性愛は日本の文化でもあるし、源氏物語の昔から、大臣(おとど)の若君が匂宮にバスバスにやられちゃってるのなんか、現代文に訳すとすっきり消え去っちゃうのだけれど、原文では濃厚な貴族間での男色趣味がにじみ出てくる。

武田信玄と高坂弾正、信長と森蘭丸は言うに及ばず、江戸時代には町娘や奥様連中による陰間(女装の少年売春)買いなんかも公然とあったし。

日本は一見、オネエ言葉タレントが大手を振って芸能界を闊歩しているところから、「同性愛に寛容な社会」だと勘違いされているけれど、それは大間違い。

男子直系主義で、夫婦別性すら未だに「家族が崩壊する」なんて訳の分からない理由を大上段に振りかざす、超保守主義が現実である。

要するに、「芸能界」とか、しょせんは「河原乞食」の中でのことだったら見て見ぬふりしてやろうほどに、一歩でもまっとうな社会人世界に足を踏み入れたいならば、そんなものはまかりならん!ということ。
だって日本は「戸籍」という、世界でも摩訶不思議な、奇妙なものによって個人と家族を単位とし、成り立っている社会だから。

つまり例えば、マイケル・ジャクソンが「ママと子供達に全財産を残して、パパにはびた一文あげない! 子どもたちが30歳になるまで、遺産は後見人としてママが管理して」という遺言を残しても、日本ではこれは通らない。

戸籍によって、相続分配が厳重に取り決められているから。

ちなみに、虐待を受けた子どもの保護が困難なのも、この「戸籍」による親の権利が強大であるためだ。

で、どうしてNYの同姓婚が日本に関係あるかというと、これまで絶対に日本では認められようもなかった同性婚が、NYで結婚すれば成立してしまうし、同性愛者のセレブって桁違いのエグゼクティブがてんこ盛りにいるから、NYで結婚した同性カップルが日本に不動産やら美術品やら経営権やら持っていて、それが離婚の時の財産分与ならまだ弁護士の入る余地もあるだろうけれど、今のままだと遺産相続になった場合、同性婚のパートナーとは養子縁組でもしていない場合、パートナーには財産が渡らずに、親兄弟のところに持っていかれてしまうことになる。

第一、海外では婚姻していて、日本では養子縁組、なんて通るわけがないだろいうし。

これは遺留分があるから、遺言だけではどうにもならない。
同性婚はすでに一部の国や米国の州でもみとめられているから、今さらどうのってことでもないんだけれど、NYで認められたって事は、社会における認知度が飛躍的に違ってきたことを意味している。

国際婚における子どもの親権問題からも逃げまくってきたこれまでの日本だけれど、「あんたら、あくまでマイノリティの本分を忘れるんじゃないわよ!」という日本の男子直系、戸籍第一主義に、いよいよ火がついてきたってこと。

さて、何につけても先例大事で、議論を避けてきた官僚社会日本よ。
少々の土地や家屋敷を残して死のうものなら、何年にも渡る兄弟姉妹の争いの火種となりかねなかった戸籍=相続制度を、いったいどうするのかしらね。

東北大震災、福島第一原発問題と同様、常に現実は官僚たちの頭の上を飛び越えてやってくるのでありました。